棚橋幹也には、幼なじみの年下の可愛い妹系な女の子が居た。
文学少女を地で行くタイプ黒髪で色白の少女。


私はこのタイプに弱い。
それは、病室に居る、私の希望であり、唯一の私の存在理由の妹と似ているからだ。


幹也は彼女の前だと、おっちょこちょいの坊っちゃんから、お兄さんの佇まいに変わってしまうから不思議だ。


幹也は彼女と毎日メールを欠かせずにやっているという。


まめなキャラである。


幹也のそういう所が、誰にもかれにも好かれる要因なのだろうか?


多分、彼の博愛精神は、道端の小石や、空き缶にもあるに違いない(笑)


幼なじみの名前。


月夜野ユイという綺麗な名前の子

まるで日本人形の様に綺麗だ、同性の私でも惚れてしまいそうなくらい。


そのユイちゃんが、春休みが終わり東京へ帰るらしい


私は、幹也に付き合えと誘われ、学園のオアシスである和食処【月島】のジャンボパフェ奢りで手を打ったのだ。


清楚な姿の月夜野ユイを見ると、私は妹を思い出す。


本来なら、私よりも空が似合う子・・・


宇宙装機の技術が身体の弱い妹の役にたつのだろうか?私は思いながらこの道に進んだ、だから、迷わずこの学部に入ったのだ。


幹也とは、学園近くのコンビニで待ち合わせをした。学園の生徒は、スクーターてこのコンビニに結構寄るためにバイクの駐車スペースがかなりある。


私は、休みなのに朝方のけだるい雰囲気を纏いながら商品を見ていた。


私は完全な夜型なので朝はめっぽう弱いのだ。
暫らくすると幹也がユイちゃんを連れてきた。
白いワンピースの似合う人形の様な清楚な子。


ユイちゃんの笑顔に私もつられて笑った。


『小山田さんはお兄ちゃんと同じ匂いがする・・なんか優しくて・・お日様みたいな・・・不思議です』


『ユイちゃん、違うよ、私は幹也くん程、優しくないから・・・』