「うっせぇな!なんでお前ってこうすぐ雰囲気ぶち壊すかなぁ!!」

「はぁ!?なんであたし死んでまで怒られなきゃいけないの!?」




“死んでまで”

そう。
彼女は死んだ。

はずなんだけど。

つーか今夜あなたのお通夜なんですけど。
そしてここ、俺の家なんですけど。




「なんだ見えてんじゃーん!」

「見えてない見えてない」




見えちゃいけないしょ、これ。




「見えてるのになんて嘘つくの。嘘つき。」




やめろよ。
俺に話しかけんなよ。



「やーい!嘘つき優くん!」



いや、これは俺の妄想か。
話しかけるなもなにもないか。