『今のあなたの姿は今までずっとあなたが望んできた姿ですか?』

ボクの自己紹介をしよう。ボクは今年21歳になったばかりのK大学の経営学部の3年生だ。

趣味はギターと映画鑑賞ぐらいかな?あとは料理。

自分で言うのもなんだが、いたって普通の大学生だ。
冒頭の質問は最近のボクの悩みというか、これからの人生にずっと付いて回るであろう不安である。

きっと答えなんて見つからない。
それも知ってる…ただ…

話は変わるが恋愛とは不思議なものである。

全く慣れるという事がない。
車の運転、バイト、学校生活etc… は乗れば乗るほどすればするほど慣れて上達したりするものだが、恋愛とはそうもいかないものだと最近痛烈に実感した…

この話はボクと二人の女性を中心に起こった、今思うとごく平凡な恋愛の話である。

ではそろそろ話し始めますか。

あれは大学一年の夏だった…当たり前だが、かなり暑くて、授業と授業の合間になる度にアイスやジュースを飲んでいた。

大学生活にもやっと慣れ、友達も出来て、どちらかと言うと幸せな日々を過ごしていた。

その日の授業を全て終えて帰る準備をしてると携帯に着信が入った。

見ると同じ学部の友達のケンからだった。