それは、ほんのささいなことである。



3年生の頃に買った可愛い洋服



この頃はおしゃれに関心がなかったため



いつも親が選んだ服を着ていた。



今日も親が決めてくれた服を着た。



しかし、その服はいつもの地味な色ではなく



薄いクリーム色のスカート



白く輝いているインナー



すっごく可愛い服だった。



私はなにも思わずその洋服を着て学校に向かった。



その頃の髪型も前髪ひっつめツンテールだった



そんな私にこんな可愛い格好、似合うわけなかったのに・・・・



学校について私の1番仲がいい友達、実花が話しかけてきた



「わ~!奈々子ちゃんがそんな格好してくるなんて~なんか意外だなぁ~(笑)似合わないね~奈々子ちゃんは地味な色が似合ってるよ☆」



実花には悪気はなかった。



でも、私は深く傷ついた



(私って可愛い洋服、似合わないんだ・・・・・)



その日から私の地味さがさらに増えてった。



家に帰って鏡を見てみる。



普段鏡を見ない私は深くショックを受けた。



(うわ・・・本当に似合わない・・・私ってこんなに地味な顔してたんだ・・・・なに着ても似合わないな・・・・・・・)



私はその日、鏡が嫌いになった。