* * * * *
「…ってことで、俺のルームメイトの刹那だ。 仲良くしてやってな…って、言うまでもないか」
苦笑いの侑宇が、私『たち』を変な目で見てる。
あぁ、居心地悪いなぁ…。
みなさんお気づきかもわからんが、やっと落ち着いてみんなでソファに座って、淹れなおした紅茶をすすりながら侑宇が改めて紹介をしてくれたって言うのが今の状況なんだけど…。
「……」
「~♪」
「……」
なに、この異様な光景は…。
気まずい感じで申し訳なくソファに小さくなって座る私、亜生と、向かい側にあるソファで相変わらず呆れたように私たちを見る侑宇に、
私の隣で超陽気な犬のように私の腕にじゃれつく刹那…。
今にもゴロゴロとノドがなりそう。
まるで懐いた猫。
まるで従順な犬。
わぁ~ペット飼ってる気分~…
っておい!!
なにこの子!
最初のイメージと全然違うんだけど?!
私の腕に絡みつくこの珍獣は、そりゃぁもう愛玩動物のようで。
最強ヤンキー(に見えた)あの刹那は消えてしまったの?!
なんでこんなに犬みたいなの?!
ってか普通に可愛いよ?!
不思議すぎてよくわからないのだが…。
「せ、つなさん…?」
なぜかおそるおそる、私の腕にじゃれつくこの珍獣の名前を呼ぶ。
「ん? なんだ?」
笑顔で私に向き直り、すごく無邪気に返事を返してくれる。
近くなった顔。
「…っ」
思わず、ドキッとした。
不覚にも、カッコいいかもなんて感じてしまった。


