お姫様のとなり





そうこうしてるうちに、侑宇がルームメイトを連れてきてリビングに戻ってきた。


「お待たせ。 悪かったな」


リビングに入るなり丁寧に謝罪してくれる侑宇。


「全然大丈夫だよ。 それより…」


そんな侑宇の後ろには、ルームメイトと思われる人の影。

おもわず見つめていると、侑宇は苦笑いでさっそく紹介してくれた。


「紹介するな。 こいつがルームメイトの――…「亜生っ!!」


「?!!」


侑宇の声にかぶって、私の名前を呼ぶ、侑宇とは違う大きな声。


私も侑宇も、突然の事に目を丸くした。



侑宇の後ろから飛び出してくる、無邪気な影。




「…刹那?!」


「亜生っ!!」



その人が誰だか認識するのに、そう時間は要さなかった。


その人の名前を言うと同時に、私は抱きつかれてさっきまで座っていたソファに倒れこんだ。


「うっ、わぁ!」


―――――ドサッ


私の視界が反転し、目に入ったのは眩しい電気の明かりと、呆れたように頭をかかえる侑宇。


「こら。 ケガするからあんま乱暴にするなよ」


「ぁ…。 ごめん、亜生」


「いえ…」


な、なんなのだろう。


ワケもわからずただ呆然と呟く。



「…また、なのか…!」


と。