ってか、その『アイツ』って…
「侑宇のルームメイト?」
「あぁ」
もしかして、と思って聞くと、侑宇は困ったように頷いた。
「悪いことしちゃったな」
誰にでも平等なお兄ちゃんの侑宇は、心底反省したように言いながらカップをテーブルに優しく置き、
「悪い、ちょっと呼んでくるな」
クッキーでも食べて待っててくれ、と付け足して言い残し、足早にリビングから出て行った。
―――――バタン
侑宇が出て行って、静まり返るリビング。
その間に、私は考える。
ルームメイトってどんな人かなぁ。
侑宇は優しいし面倒見いいし、誰となっても問題なさそうだよね。
クッキーをひとつほおばる。
「んん~っ おいしい!」
料理も上手いし。
プレーン、チョコチップ、フルーツ…
いろんな種類のキレイなおいしいクッキー。
さすが侑宇。
甘くて優しいこの味が、侑宇なんだね。


