そして、両隣(片方は朔夜&祈璃くん)のうちの挨拶をしてないもう片方の部屋のドアの前に来た。
―――――コンコン
とにかく何も考えないでいたくて、迷わずドアをノックする。
どうか変な人じゃありませんように。
そう祈りながら。
「はい」
すぐに、その部屋の人は出てきた。
その人は、長身で頼れる感じの雰囲気で。
ほっとしてちょっと顔を上げた私の姿を見つけて、
…こう言った。
「あれ、亜生。 どうした?」
…あれ?
おかしいな、この声知ってる。
出てきたのは…。
なんの偶然?
私は神様に遊ばれているの?
「…やぁ。 さっきぶりだね――…」
出てきたのは…
「侑宇」
「おぉ」
私を見て優しく微笑む、私の(勝手に言ってるだけだが)頼れるお兄ちゃん。
同じクラスのお友達。
「…隣に越してきました、美風亜生です」
なんでこんなにも知った顔が揃っているんだ。
これは、ほんとに偶然?


