お姫様のとなり





* * * * *



「……ふぅ」


やっと落ち着いた…。


なかなか火照った顔の熱さが引かなかった私だったけど、やっとのことで落ち着きを取り戻してきました…。



リビングのソファにゆったりと座って、甘い甘いココアをすする。



「…はぁ」


何度目のため息だろう。


朔夜の言葉の意味は、いまだに分からない。


初日にこんなことになるなんて思ってもみなかった。



もちろん、人に好かれることは好きだし、祈璃くんが私を好きって言うのが本当なら、普通に嬉しいし。



朔夜の言ってたことはほんとなの?


嘘なの? 冗談なの?



わかんない。



ほら、また考えると頭がこんがらかって、顔が熱くなる。



ダメだ!! 一回全部忘れよう!



そうだ!


挨拶、あと1部屋行かなきゃだ!




私は今頭の中にある全てを誤魔化すように、自分を奮い立たせた。