お姫様のとなり






「ささささ、さようならっ!!」


なにがなんだかさっぱり分からず混乱した私は、とりあえず目の前の自分の部屋に飛び込んだ。


「はい。 また明日」


ドアを閉める瞬間、朔夜の笑いを含んだような余裕たっぷりの声が聞こえた。


なんなんだよ。 わかんない。



その声を掻き消すように荒々しくドアを閉め、私はへなへなと座り込んだ。


背中にあたるドアは冷たいはずなのに、なぜか今はすごく熱く感じられる。


違う、違う!

照れてなんかない。


どうせまたからかわれてるんだから。


信用しない。


してやんない!


これは、この顔の熱さは、気のせいだから!



そう言い聞かせ、私はまだ火照る頬をごしごしと擦った。