お姫様のとなり






「亜~生~ちゃんっ!!」


寮に入ってまず聞こえてきたのは、相変わらずの華嵩先生の元気な声だった。


「華嵩先生…」


まわりの生徒が少し迷惑そうです。


ここにいる誰よりも年上のはずなのに、誰よりも子供っぽいのはなんで?



「やぁっと来たね! 待ってたんだよ?」


そんな私の心情も知らず、華嵩先生はそのままのボリュームで話を続ける。



「亜生ちゃんがここに入ることになっちゃったのは僕のせいだからさ、これからは僕がサポートしようと思って!」


自分の胸をドンッと叩いて華嵩先生はそう言った。


なるほど。

たしかに先生のせいだからね、うん。


「そうなんですか。 じゃぁ、よろしくお願いしますっ!」


「まっかしといてくださいっ!!」


嬉しそうに、華嵩先生は微笑んだ。



…ただうるさい人かと思ってたけど…
意外と頼りになりそうだ、なんて思ってしまった。



「実は僕、ここの寮監督なんだっ! だから何でも頼って♪」


私もつられて微笑むと、華嵩先生はすごく嬉しそうに言った。



頼りになりそうと思うと、とたんに子供っぽくなる。


なんて不思議な人なんだろう。


なんて楽しそうな人なんだろう。