どうにか泣き止もうと目を擦ってると、なんと赤間に抱っこされてしまった。


「あっ、あああ赤間君!?降ろして!重いでしょう!?」


「大丈夫。全然重たくないから。てゆーか逆に軽過ぎて心配」


ニカッと笑う赤間と殆ど同じ位の目線に、ドキドキしてしまう私。


前だったら能天気な笑顔に怒るかため息つくかだったのに、こんなにドキドキしちゃうなんて……


もしかしたら私のコイツへの想いも、急速に膨らんじゃってるのかも……しれない。


「―――身長5cm分けろ」


「アレ?さっきは10cmだったよね?なんで減ってんの?」