「颯??どこ行くの・・・??私としよ??」 そう言って、俺の体に胸をおしつけてきた。 「しないから。どけ。」 「・・・え??グスッ・・・夏帆・・・ずっと颯が好きなんだよ??・・・グスッ・・・夏帆じゃダメなのぉ??・・・グスッ」 夏帆は、泣きだした。 そんなこと、どうでもいいし。 それより、美嘉追いかけねーと。 「無理。・・・俺、行くから。」 そう言って、夏帆の体をふりほどいて走りだした。 女の力より、男のチカラのほうが強いっつーの。 男の力・・・なめんなよ。