白いツバサ



真新しい、白の薄い生地のワンピースに新しい可愛いピンク色の下着。

白く大きなツバのある帽子。
足元を見れば可愛らしいミュール。

今まで一度も着たことが無いような可愛らしい服にボクは戸惑っていた。


「ジュリアさま、一時間の期限ですよ?」
『判ってる。』

頷き、公園の中を駆け出す。
バスケットコートを目指して。

そこにはこの間と変わらず、三人の男女がバスケをしていた。


その直ぐ傍に這い蹲って隅々まで探す。
服の裾が汚れようが、気にしない。
立ち上がって、手首にある時計で時間を確認する。


残り、五十分。