唇が離れたのは、私の息が続かなくなる直前。
『はぁ、はぁ・・・莉玖?』
「瑠奈。」
『な、に・・・?』
「胸元開きすぎ、丈短すぎ。足エロ過ぎ、胸でかすぎ、顔可愛すぎ、男誘惑しすぎ、髪形似合い過ぎ。」
『へ?』
「つまり、可愛すぎて。
外、出したくないの。」
判れよ、男心。と呟かれ抱き締められる。
『莉玖。』
「何だよ。嫉妬うざいとかいうなよ?自分でも判ってんだから。」
『嫉妬は嬉しい、大歓迎。だけど、私は莉玖しか見れないから。今までもこれからも、ずっと。莉玖だけだよっ!!』
ぎゅっと抱きつき、合わさる唇。
ねえ、神様?
私には、もうツバサがあります。
莉玖と共に生きて行く為の、
大きくて綺麗で真っ白な、
空に消えるためでなく、今ここで生きて行く為の
大切な人と、大切な今を
永遠に。
白いツバサ END.



![A CHEMIST‘S PANIC [短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.776/img/book/genre9.png)