白いツバサ



頭を抱えたくなるほどの、無防備さに困る。


『莉玖?』
「あー、もう!ホントに、男心わかって。」
『私、女の子だから。無理。』
匙を投げるな!!

「それ、わざと?計算?」
『私が数学苦手なの知ってるでしょ?』
「そっちの計算じゃなくて。ほら、会社買収したりするのに作戦とかって計算って言うでしょ?」
『ああ、うん。で?』
「だぁー!もう。いいよ。」
『は?もう、意味わかんない。』
ふてくされた、お姫様は手紙を手に社長室の奥のプライベート室に行ってしまった。



中からは何の音もしない。



きになって仕方がない、俺。
ホント、溺愛しすぎて辛い。