「でも、でもね?瑠奈ちゃん。社長って大変なのよ?」
『うん。知ってる。だけどさ、あの二人は社長だったのにどうして私をずっと見張ってられたと思う?』
「え・・・。」
『私さ、NEVER GIVE UPの言葉は、あの二人の決意だと思うの。決して諦めない。社長という地位も、私の監禁も。ならさ、私だって。出来ると思わない?旅をしながら、社長をする。』
いつか、夢じゃない日が来ればいいと思う。
旅を続けながら、時折来た道を戻りながら。
それでも、大きな会社を動かしていく。
私の生きる意味が世界中に溢れるんだ。
私が、世界の一部を作っていくの。
そうすれば、きっと私は手に入れることが出来るから。
白い、白い、大きな、ツバサを。



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