白いツバサ




「「「「え?」」」」

皆の疑問の声に、予想通りの反応だ、と満足げな私。
「どういうことだよ、瑠奈。」
『実はね洸兄から、会社の権利を貰ったの。なんとなくなら勝手はわかる知って事で・・・。皆フォローしてくれるらしいし!』

「アホか。」
ばこ、とお盆で叩かれた。
『痛っ・・・。』
「瑠奈、お前なぁ・・・。絶対失敗する。ていうか、NEVER GIVE UPだろ?」
『うん。私は、決して諦めないよ!!』
「あのな?」
『だってね?社長として私は世界を回っていいんだって!!』
「は?」
『私は社長やりながら海外に行くの!!旅をするの。世界を見て、知って。私はいつか、空の一部になりたいの!』
どこか、馬鹿らしい言葉を自信満々に言ってのける私を呆れた目で見てくる、いくつかの目。



「俺が、手伝ってやるよ。」
手を上げたのは、莉玖。
『本当?!』
「ああ・・・っていうか最初からそのつもりだっただろ?」
『あ、ばれた?』
あはは~、とごまかす。