アメリカを一端離れて日本に戻ってきました。


監禁され、国外逃亡した美少女、ついに開放!!
という簡潔な見出しの新聞がばら撒かれた、駅構内。
電車を降りた私を待っていてくれたのは、莉玖の家族。


「瑠奈ちゃん!!」
ぎゅむっと抱きつかれ、息が出来ない。
「お母様!!瑠奈チャんかわいそうだよ?」
『く、くるし・・・。』
真っ青になる、顔を見て絶叫した愛美さん。

「母さん!!ったく、大丈夫?」
愛美さんから引き剥がしてくれたのは、紛れも無い、莉玖。
「・・・ごめん、な。」
『え?』
「守ってやるって言ったのに。・・・あんな目にあわせて・・・。」
眉を下げ、申し訳無さそうな莉玖に笑いかける。


『あの、皆さん。』
莉玖の家で紅茶を頂いている時。
私の掛け声で全員がこっちを向いた。

『私・・・












会社を経営するんです。』