莉玖の言葉に、慌てるのは私。

『余計な事言わないでよ~。』
ボソッと耳元で囁く。
「何で?いいじゃん。」
よくないから言ってるのに!!

「瑠奈ちゃん!!」
『うぇっ?! は、はい!!』
「貴方、そんな大変な使命を背負っていたのね?!」
ガシィッ!!と手を握られ、涙ながらに迫られた。

「母さん、放してあげてよ。瑠奈が困ってるから。」
『あはは・・・。』
「貴方はここに居ていいのよ?で?誰に監禁されていたの?」
『・・・従兄弟の、洸兄と修兄』
「えっ・・・。」
私の発言に、驚く愛美さん。
まあ、驚くのは無理も無いと思う。
パーティでもなんでも私達は凄く仲が良かったから。

「あいつら、瑠奈を物としか見てなかった。人形にして愛でてたみたい。最後には瑠奈を殺そうとしたんだよ?!」
「・・・。」
『・・・。』
「母さん?」
「・・・ごめんね、瑠奈ちゃん。私には、どうすることも出来ないかもしれない・・・。」
「何でだよ?!」
叫ぶ莉玖を遮る。


『判ってました。』
「それでも、見捨てる事はしないからね。」
『・・・感謝します。』
「母さん!瑠奈!勝手に話を進めんなよ!!」


莉玖を黙らせるのは、愛美さんの仕事だと思うから、私は放置。