「あれ、梨麻。今日は幼稚園じゃなかったか?」
「そうだよ!お休みしちゃった!」
莉玖にぎゅうっと抱きつく仕草が可愛らしい。

「ダメだろー。」
「はぁーい、御免なさい!もう、お兄ちゃんが居なかったからママもパパも心配してたんだよぉ?」
「ごめんって。」
『莉玖?』
「ああ、ごめんごめん、俺の妹、梨麻。」
放心状態の私に気がつき、苦笑しながら紹介された。

「はじめまして!!梨麻です!!!」
『こんにちは、瑠奈です。』
「瑠奈ちゃん?可愛い!!!」
ぎゅむっと抱きつかれた。
こういうときの対処法がわからなくてあわあわしていたのを助けられた。

「あら、可愛らしいお客様ね。」
「お母様!!!」
梨麻ちゃんは、嬉しそうに綺麗な女性に抱きついた。

「りっくん、早く帰ってこないと心配するでしょう?」
「うん、ごめんな。母さん。」
「ところで、りっくんのガールフレンドかしら?私、りっくんの親です。」
『あ、始めまして!瑠奈といいます。七瀬 瑠奈16歳です。』

本当は、始めましてじゃない気がする。
昔、本当に昔、私、この人とお話した記憶がある。


「え?!・・・あなた、・・・瑠奈ちゃん?!」
慌てた様子でこちらに向かってくると、その豊富な胸の中に押し込まれた。

うわ、圧力が・・・!!!