「愛奈、そこの醤油とってもらえる?」

「あ、これですか?はい」


・・・

私たちの会話や行動を見ていたまゆみ。


「愛奈って、すっごく愛されてるね?」

まゆみは嬉しそうに言った。

「何を突然?」

「副社長の愛奈を見てる

眼差しってやつが、

あまりにも優しくって・・・

愛奈と結婚してから、副社長、

周りにとっても

優しくなったんじゃないですか?」


「さぁ、自分じゃわからないな・・・」


俊の答えに、まゆみは笑う。

「無自覚なんだ・・・

今だって、前ならこんな会話も、

してくれなかったのに、

してくれる・・・

愛奈の親友として、

これからも、末永く、

よろしくお願いしますね」