「…俊」



「決めるのは、愛奈に任せる。

愛奈の好きなようにしろ」



・・・

やっとこっちを向いた愛奈が、

オレを抱きしめた。


「社内メールで、

結婚報告してもらってもいいですか?」



「わかった。

朝一番に、

メールを送信するよ」


・・・

これでもう、

仙堂が愛奈に手出しをすることは、

なくなるだろう・・・