「私…

秘書は辞めませんから・・・

それに、思い続けることも・・・」


それだけ言った永遠子は、

部屋を出ていった。

・・・

大きなため息をつく。


仙堂といい・・・

永遠子といい・・・

俺達の幸せな生活を、

なぜ邪魔する…


ただ、

愛奈と二人で、

静かに暮らしていければ、

それだけでいいのに・・・・


・・・

部屋に、電話の音が鳴り響いた。

・・・

仕事に集中しなければ・・・

気を取り直して、

電話に出た。