仙堂部長はクスクスと笑う。

「す、すみません」

謝るしかできない・・・

そんな私に、仙堂部長は優しい口調で

話した。


「お疲れ様。

もう、1時か・・・

腹も減るだろ?

よし、これから飯食いに行こう」


「え、でも、

午後の仕事が・・・」


「腹が減っては何とやら?って言うだろ?」


そう言って、

仙堂部長は私の手を引いて歩き出した。

「手、手を離してください・・

周りの人がジロジロ見てます」

慌てる私に、

仙堂部長は何食わぬ顔で、

言い放った。


「恋人に見えるかな?」

?!…私は、人妻です・・・