「失礼しました・・・」

目を逸らしたまま言う横田さん。


「いや、山田専務からなんだって?」

平然と答える俊だけど、

・・・

私の腰に回した手を離さない。

・・・

ちょっと、離そうよ・・・


「い、今からこちらに来てもいいかと」

顔を赤らめたまま横田さんは言う。

・・・

私は何とか

腕の中から、

脱出を試みる・・・


「今すぐ、来てイイと、

連絡してくれるかな?」


「かしこまりました・・・

副社長・・・」


「なんだ?」


「あまり、見せつけられると、

目のやり場に困りますので、

そういう事は自宅で・・・」