そう言って永遠子さんは少し笑った。


「永遠子さんはここを辞めて、

どうするんですか?」



「そうですね・・・

お見合いでもします。

いずれは、

父の会社を継がなければいけないし、

私一人では、

あの会社を切り盛りできない。

愛奈さん・・・」


「なんですか?」


「唐沢さんと、

末永くお幸せに・・・」



「・・・はい」


私の返事を聞いて、

永遠子さんは、微笑んで、

屋上を出ていった。

・・・