ドアを閉めた途端、

大きなため息をついた。

・・・

心にもないことを言ってしまった。

・・・

でも、

食堂で、あんなに仲がいいところを

見せつけられると、

嫉妬でおかしくなる・・・

・・・

副社長の事は、

諦めなくちゃいけない。

わかってる・・・

あんなに可愛らしい愛奈さんがいる。

・・・

愛奈さんに

危害を加えようとも、

泣かせようとも思ってなんかない。

・・・
愛奈さんには一度

助けられたことがあった・・・

・・・

ここに来たばかりの時、

大事な書類をなくし、探していた。