ガチャ
『ただいまぁ。』
ダッダッダッー
物凄い勢いで
パパが玄関まで走ってきた。
「紫苑!遅かったじゃなぃかぁ!……って誰だね?君は?」
『パパ!ここじゃあれだからリビングで話そっ!』
「わかった。君も上がりなさい。」
「はい。お邪魔します。」
私と蒼とパパは
リビングのイスに座った。
しばらく沈黙が続いた。
「…俺は桐堂蒼と言います。紫苑さんと本気でお付き合いさせていただいています。」
「桐堂蒼…?」
パパが反応した。
『どうかしたの…?』
「いっいや、なんでもなぃ…。蒼くん。」
「はい。」
「君は紫苑を幸せにする自信はあるのかね?」
「自信なんかじゃありません。紫苑さんは俺が絶対に幸せにします。紫苑さんは愛や恋を怖がっていた俺にまた人を愛すると言う事を教わりました。だから、紫苑さんは俺が絶対に幸せにします。」
「紫苑…」
『え?』
「いい人を見つけたな。」
『うん♪』