「ちょっと待てよ…何だよいきなり呼び出したと思ったら一方的に別れ話切り出してんじゃねぇよ!」



澄み渡った青空、凉風に似合わない罵声が響く。



「もう疲れたの」


同じように似合わない冷めた私の声…

顔は上げずに笑顔がでるはずもなく、5m先に見えるコスモスの花を見つめた。




「ふざけんなよ!俺がお前のこと本気なの知ってんだろ!」



…本気?だったんだ…。



「浮気するけどね…」


吐き捨てるように言ってやった。



「…それはお前もだろ!」


睨み、さらに鋭くなる目を見上げることはできない。


180㎝の身長に整った顔立ちの琢己(タクミ)は女の子なら誰もが一度は目に留めそうなイケメン。

そこに金髪が加わればさらに女の子の興味をひいた。