☆クルってるぜ世界☆

 「はーい 皆さんおはようございまーす。  朝のホームルームを始めるわよ~。」

 
 担任の相川奈々子先生(34歳)が教室に入ってきて、ホームルームの開始を促す。


 「なぁなぁ高橋、相川また彼氏にフラれたって噂だぜ(笑)」コソコソ

 
 「え!マジで!? あの人もういい歳っしょ!? もう諦めるしかねんじゃね(笑)」コソコソ


  ギラン。   一瞬私の背筋が冷えた。 私は剣道の試合を通して、この感覚がなんなのかを知っていた。



   これは      殺気だ。


 「横山く~~ん? 高橋く~~ん?  今何か言ったかしら~?」


 気付いたときには 教室の一番後ろの席に座り、おしゃべりしていた男子生徒二人の所まで、先生は一瞬で距離を詰め、少し皺が目立つようになってきていた口元を大きく歪め、笑っていた。


 「ひぎい な、何も言ってないっす! いやー先生 今日も綺麗だなあ!(汗) とても40手前になんて 見えないっすよ!?」

 
 「ちょ  コラ!!高橋、相川は見た目よりまだ年齢は!・・・」