「…」


「…ごめんなさい…」


そう言って結菜は離れようとした。


「…いや…」


「…」


「風呂…入っちゃえば?」


「うん…」


結菜はリビングを出ていった。


ヤバい。
俺、なにした?

…結菜を抱き締めたよな?


心配だった。
結菜はわかってくれたみたいだけど、泣かせてしまった。


最近自分自身の行動がおかしい。

結菜を気にしてしまう。

なんでだ?

電話だって初めてしてしまった。