気づけば眠っていた。 朝、結菜に起こされた。 親切にいつもより一時間早く。 毛布もかけられて。 毛布を結菜の部屋まで持っていくなど、気づけば俺らしくないことをしていた。 今日の帰りが遅くなることを伝えて家を出た。 結菜といると、俺が俺じゃなくなるみたいで…。 不思議な感じだった。 相手は高校生。 しかも生徒だ。 まったくそんな気はない。 自分に言い聞かせるしかなかった。