けど…。 「…記念日、たいせつだっ、て思ってるの、私だけなの、かなって…思って…」 泣いているせいで、言いづらい。 「…そんなわけない。俺も大切だから…。」 分かってるのに。 頭ではわかってても、心が受け付けてくれない。 「結菜、手出して?」 「…?」 若干泣き止み、侑都に手を出した。 すると…。 「…!」 左手の薬指に指輪がはめられた。 「ゆぅ…」 「Selfless Love」 えっ?