「…私の将来なりたいものってなんだろうなって思って…」 「将来?」 侑都は私の横に来て、窓に寄りかかった。 「うん…。かなえは看護師、恭平は跡継ぎ、夏樹くんは教師。私はなんだろうなって思って…」 もう、3年も2学期。 進路を決めなくちゃならないのに、私には分からないんだ。 「そっか。俺は結菜は料理関係の仕事をしたいのかと思ってた!」 「…料理?」 「あぁ!料理をする結菜は楽しそうだから!」 …料理…か。