家に帰ると、入れ違いで義母さんが旅行に戻るみたいだった。


「侑都くん」


「はい」


なにかと思ったら。


「あんな結菜でよかったらよろしくね!」


そう言われた。

…やっぱ気づいてたんだ。


「結菜だからいいんですよ!」


「そう!」


「はい」


俺にそれだけ言うと、
旅行に戻るため。
父さんのところにいくため。


旅立っていった。