「あ、侑都」


部屋に入ろうとしたとき、声をかけられた。

…。


「何ですか?…立花先生」


「いつも通りでいいわよ」


「…用件は?」


めんどくさい相手に捕まった。
マジ勘弁してほしい。


「だからさ、侑都!」


「はいはい」


俺は流していた。



なんかボソボソっと声は聞こえたが気にしてなかった。
すると、短い声が聞こえた。


「あっ」


見ると、桜田。
そして、


「結菜」


気づけば、俺は名前を呼んでいた。