「…私行ってくるね」 「結菜」 …侑都を信じるしかできないから。 あんなところを見て信じろって言われて『はいそうですか』って言えるほど私は鈍感じゃない。 でも、侑都が好きだから。 私は信じるしかないじゃん? 「じゃあ、飲み物持って部屋戻ってるね」 「…かなえ。ありがと」 「当たり前でしょ?先生なんかよりアタシの方が結菜大好きなんだから♪」 「…ふふっ」 「じゃ、頑張って!」 かなえは部屋へ向かっていった。 私は昨日の…非常階段まで向かった。