「いいから!」 『侑都が言うならっ』って貰おうとしたら。 「んっ…」 な、なにっ? 侑都は自分で加えて口移ししてきた。 「んんっ…ぁ…」 甘くほろ苦い味が口のなかに広がってきた。 …甘い…けど苦い。 「…はぁ…」 侑都が口を離してくれたときにはもう、立っていられなかった。 「おっと…」 座り込みそうな私を侑都が支えてくれた。 「大丈夫か?」 なんて、ニヤリと笑いながら言ってくる侑都。