「鈍感すぎ」 「えっ?」 「だから…俺が好きなのはお前」 『俺が好きなのはお前』 「……えぇぇぇ?」 う、うそっ。 「本当に気づかなかったのかよ」 「う、うん…」 「ま、考えといて?俺帰るわ」 そう言って、恭平は図書室を出ていった。 ガラッバタン …うそ、だよね? 恭平が私を好き? まさか。 かなえと夏樹くんが笑ってた理由が分かった。 私、全然気づかなかった。 『本命に貰えない』 だって私、男子にあげてないもん。