- 最愛 -





わたしが乗るバスの中は
満員に近いものだった。

うーん…座れない。

そう思いながら
唯一空いていた席を見つけた。

後ろから2番目の廊下側の席。

その隣の窓側には
他校の南高の男子制服を着た子。

完全に爆睡しているようだ。

隣に座っていいのかな…?

しかし後ろが詰まっている。
どこかに座らなければ。

仕方なくその男の子の隣に座った。