- 最愛 -





「図星? どうゆうことかな~?」

「えっ、なっなんでもないよ!」

ついそんなこと言っちゃった。

「嘘でしょー!
何かあったんだね! いいな!」

「うっ…理沙わかるのか~」

「顔が真っ赤だよ?」

「えっ?!まだ真っ赤なのー?!」

理沙に話すことにした。


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「へぇ~南高かあ…」

里穂が真剣にわたしの話を
聞いていてくれた。

「うん。どう思う?
なんかこの気持ちよくわからなくて…」

「うーん!
恋なのか憧れなのかわからないけど
とりあえず、"気になる"よね」

「そうだね、気になる…かも」

今までに人を好きになったことはない。

だから自分の気持ちが
自分のことなのによくわからなかった。

「もしかしたら今日は雪だったから
今日はバスに乗ったのかもよ?」

わたしは毎朝
同じ時間帯のバスに乗るけど
彼をみたことがない。

その可能性は十分にある。