「優愛となにはなしてたんだよ」

「誠也…てかお前に関係ねぇじゃん」

「優愛は俺のもんだから近づくなよ」

「まだ、付き合ってもないのに馬鹿なこといってんじゃねぇぞ」

「後で現実になることを言って何が悪いんだよ」

ばちばちッ


うわ、二人の間に火花が見える!

ど、どうしようッ!

「おめぇら、また喧嘩かよ」

「……?」

「あれ、噂の優愛ちゃんと加奈子ちゃんだ」

「どちら様ですか。」

怖い目をしながら、ずかずかと歩いていく

加奈子ちゃん、どうしたのかな?

「俺は西原康成だ」

「まさか、3人の王子の一人…?」

「そうだけど。」


こうやって3人揃うと

みんな長身でスタイル良くてイケメン!

私なんかと釣り合わないなぁ…。


「じゃあ、俺と優愛は帰るから。」


話を逸らし、私の手を大きい手でぎゅっと握る。

でも何故か4人の間に火花があるような…。


「ちょっと待ちな、優愛は最初は私と帰る約束してたの!」

「俺は、お前より先に一緒に帰るって思ってた!」

「俺も一緒に帰りたいなー」

「じゃあ、俺も」

「それなら、みんなで帰ろう? ね?」


それから、みんな黙りこんであとからこくりと頷く。

なんか、みんな子犬みたいで可愛いなぁ!