「誠也様ーッ!!!」

「きゃーッ!!!」

うわ、凄い女子の数だな…

先頭を歩くあの男の人って…

朝、ぶつかった人だぁ!!!

うわ、凄いこっち見てるよ…

「凄い人気だね」

「!?」

そう話しかけてきた人は…。

「あっ、私 伊藤加奈子!」

「よ、よろしくねッ!」

「うん!!」

「誠也くんって凄い人気だよね!」

「でも、なんかこっち来てる…?」

ずんずんずんずん

こ、怖い!

「こっちこい」

「えッ…」

手を引かれるままについたのは屋上だった。

どうして、こんなところに…?

「優愛。」

「え、なんで私の名前知って…」

てか、いきなり呼び捨て!?

「この学校1可愛いって有名だろ」

「すいません、それ人違いですッ!」

はぁ、人違いにも程がある!

それとも馬鹿にしにきたの!?

もう! なんなのあの人!

「俺が間違えると思うか?」

「だって、私可愛くないから違います!」

「鈍感だなお前。」

「え…」

見せられたのは私の顔写真。

まさか、私なの!?

「お前に話がある」

「なんでしょうか…」

「俺の彼女になれ。」


…………は?