翌日ー

私は、昨日初めて実感した。

誠也くん達はモテモテでライバルがいっぱいいる。

そして近づくと、虐められてしまう。

虐められると守ってくれるの。

でもね、迷惑かけたら一人で生きてけない。

そのために、ちょっと距離置くね。


「優愛おはよう!」


元気に声かけてくれる誠也くん。

本当は元気に返さないといけないはずなのに…


「う、うん。」

「優愛ちゃん移動教室一緒行こうよ!」

「うん! 行く!」


わざと焦らして元気良く返事した。

ごめんね、誠也くん…

誠也くんは固まっている。

その後もみんなに同じような態度をとった。

放課後、想定通り加奈子ちゃんに声かけてくれた。

でも、友達が話かけてくれたから無視した。

こんなこと、やっちゃいけないはずなのにー

迷惑かけたくないから、ごめんー


「結構辛いな。」


みんなと話さない日々は

生きてる価値なんてないくらい寂しいものだった。

こんなんだったら、今まで通りー。

だめ、そんなの自分勝手にすぎないから。


「ねぇ、加奈子ちゃん達となんかあった?」


一緒にいる友達に言われちゃった。


「んーん、なんもないよ?」

「そっかならいいよ!」


一緒にいる友達はあわせないといけないし

色々大変、でもこのくらいしないと駄目だよ。