ハラッ 「…え、こ…これ、何?」 杏奈が結構驚いている。虫でも付いていたのだろうか…でも、虫だったらもっと騒ぐだろうし… 「ったく、どうしたの?杏奈。」 あたしが杏奈に問いかけると、杏奈はあたしに手鏡を手渡す。 そして、杏奈があたしの髪の毛をのけると… 「な、何よ…これ……」 あたしの首の後ろの方に、赤っぽい痣があった。 小さかったけど、確かに痣がある。 まさか…これって…… 「…き、キスマーク。」 杏奈がぼっそりと言う。 その言葉に、あたしと香里奈は驚いた。