「おい、大丈夫か?!」


寮長がやってきた。


遅いっての・・・





そんな寮長に、蒼は冷静と・・・


「あ、はい。大丈夫っすよ。ただ、ゴキブリが出てきてビックリして寮長を呼んだだけみたいなんで・・」



と、言った。


その間、あたしは蒼の体で寮長からは隠れていた。



「そうか・・ならいいけど。」



「すんませんね-・・寮長。」



蒼は上手く寮長を追い払った。





「もう・・泣くなよ。俺が冗談でからかったのも、少し度が過ぎたな。悪い。」



いつもとは違って、幼い頃のように・・
何だか優しい声でそっとあたしの耳元で囁く。