引っ張り方は普通になったけど…あたしよりはるかに大きい蒼は、勿論、足も長いからヅカヅカと歩いて行く。
そんな蒼が手を引っ張っているのだから、あたしは小走り状態。
「ちょ、待ってよ…前、あんまり見えないし、それに…、ヒールが高いの久々に履いたんだから、もうちょっと……ぅわッ!!!」
「こうすれば、前も見えるし、ヒールだって気にすること無いよな?^^」
あたしをお姫様抱っこして、あたしの顔の近くまで蒼の顔が大接近。プラス笑顔。
蒼の笑顔光線には弱いあたし。
それに…何だか、蒼の勢いに流されているような気がする。
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