いや……

こんな私大嫌い!!

せっかく助けてくれたのになんてこと言っちゃったんだろ…

あれ?そーいえば私の味方した相馬くんはどーなったの?

いろんな不安が頭をよぎった。

"なあちゃん側についてしまう。"

"私の味方したせいで相馬くんもいじめられる"

いやだ!どーしよう…

一度教室に戻る…

"ゲームスタート"

もうゲームは始まっている。

教室に戻るのは危険だ。

じゃあ、私はどこに行けばいーの?

相馬くんをほうっておくの?

私はどーすれば………

「しほ!待てよ!!」

後ろを振り返ると相馬くんが息を切らしながら追いかけてきた。

「あ…相…」

"無視"

「っっ………」

無理だ…

無視しなきゃ…

「おい!しほ!さっきからなんで無視するんだよ!!」


ぐいっ


相馬くんは後ろから私の手を掴んで抱きしめてきた。

「ちょっ!やめてよ!!こんなとこなあちゃんに見られたら…」

「離すから話聞けよ!俺はしほが好きなんだよ!!」

こんなの見られたら……

「みーつけた❤しほちゃんどこにいると思ったらこんなとこにいたんだ…ゲームのルール覚えてるよね?」

なあちゃん⁉

どーしよー…

このままじゃ…

「今日からなあちゃんのことは皆で無視だねw」