「お母さん…いい女!になるのには、どうしたら良いか教えて?…」
由美が、目の前の味噌汁を口に付けた後、母に訊ねた。
「ライバルは目の前に居るわよ!な~んてね…」
「お母さん!まさか?…」由美の頬が膨らみピンクに染まった。
「素敵な男子よね~…後、二十年若かったらなんて…冗談よ!"いい女"?ってそれは、今迄生きている私も教えて欲しい気持ちよ」「お母さんには今、彼氏って居るの?」「はっきり言う様になったわね…生憎、貴女や患者さんの事で手一杯!彼が言った"親子のコミュニケーション"と言うのは良く判るわ…小児科医として『この程度で病院?…逆に此処迄酷くなる迄?』と極端な親が多いと感じるのは事実よ…」
「私は、早くお母さんに彼を作って欲しいな…」
「生徒会長みたいな男なら考えようかな♪」
「会長は駄目~!!だから他の彼!なら許すから…」
「こういう話しするのは初めてね…」
「今の私じゃ会長は憧れだけで終わっちゃうかな?…」
「東京大医学部に受かるより厳しいかもね…競争倍率、高そうだもの!さぁ、冷めないうちに御飯戴きましょう!今日は、腕を奮って作ったのよ」
由美は、合同祭当日後の夕食の場を振り帰っていた。中では今、私を外し何か重大な話し合いがされている…「今、座って居る席を私にって?次期生徒会長をしろって事かな…ちゃんと見てくれていたんだ会長…喫煙といい、期末試験で白紙を出した先輩達?受験をしない生徒会長?…」
部屋の扉を閉めた後、その場から動けずに由美は色々な事を考え続けていた…
「もうすぐクリスマスイブ…届くかな?私の想い…」
冬…とっくに日が暮れた生徒会室の中での話し合いが終わって扉が開いたのは、下校時間ギリギリの18:55分だった。
皆、険しく悩んだ表情で部屋から出て来た。「…とにかく志望校を関東から外し、国立目指すしかないか…」「親に何て説明しよう?…」
「??…志望校を変える?」
生徒会室を出た先輩達は、由美に気付かず、悩みながら連れ立って場を去って行った。拓真と本多は未だ室から出て来ない…
「会長!入っても良いですか?」「藤田…未だ残ってたのか?!」拓真が笑顔を見せて言った。「い、いえ!決して盗み聴きなんてしていませんから…」「そうか!じゃ!一緒に下校しよう!」「……」
拓真の隣に居る本多は深刻な表情なのが印象に残ったが、今日初めて見る拓真の笑顔に胸が"キュン"となり「ハイ!」と言葉を返した。
由美が、目の前の味噌汁を口に付けた後、母に訊ねた。
「ライバルは目の前に居るわよ!な~んてね…」
「お母さん!まさか?…」由美の頬が膨らみピンクに染まった。
「素敵な男子よね~…後、二十年若かったらなんて…冗談よ!"いい女"?ってそれは、今迄生きている私も教えて欲しい気持ちよ」「お母さんには今、彼氏って居るの?」「はっきり言う様になったわね…生憎、貴女や患者さんの事で手一杯!彼が言った"親子のコミュニケーション"と言うのは良く判るわ…小児科医として『この程度で病院?…逆に此処迄酷くなる迄?』と極端な親が多いと感じるのは事実よ…」
「私は、早くお母さんに彼を作って欲しいな…」
「生徒会長みたいな男なら考えようかな♪」
「会長は駄目~!!だから他の彼!なら許すから…」
「こういう話しするのは初めてね…」
「今の私じゃ会長は憧れだけで終わっちゃうかな?…」
「東京大医学部に受かるより厳しいかもね…競争倍率、高そうだもの!さぁ、冷めないうちに御飯戴きましょう!今日は、腕を奮って作ったのよ」
由美は、合同祭当日後の夕食の場を振り帰っていた。中では今、私を外し何か重大な話し合いがされている…「今、座って居る席を私にって?次期生徒会長をしろって事かな…ちゃんと見てくれていたんだ会長…喫煙といい、期末試験で白紙を出した先輩達?受験をしない生徒会長?…」
部屋の扉を閉めた後、その場から動けずに由美は色々な事を考え続けていた…
「もうすぐクリスマスイブ…届くかな?私の想い…」
冬…とっくに日が暮れた生徒会室の中での話し合いが終わって扉が開いたのは、下校時間ギリギリの18:55分だった。
皆、険しく悩んだ表情で部屋から出て来た。「…とにかく志望校を関東から外し、国立目指すしかないか…」「親に何て説明しよう?…」
「??…志望校を変える?」
生徒会室を出た先輩達は、由美に気付かず、悩みながら連れ立って場を去って行った。拓真と本多は未だ室から出て来ない…
「会長!入っても良いですか?」「藤田…未だ残ってたのか?!」拓真が笑顔を見せて言った。「い、いえ!決して盗み聴きなんてしていませんから…」「そうか!じゃ!一緒に下校しよう!」「……」
拓真の隣に居る本多は深刻な表情なのが印象に残ったが、今日初めて見る拓真の笑顔に胸が"キュン"となり「ハイ!」と言葉を返した。
